新鋭ドメスティックブランド
日本のファッションデザイナーといえば、川久保玲や山本耀司、高田賢三、三宅一生など世界的に有名なデザイナーがいますね。彼らが活躍した後も才能のある日本人デザイナーが毎年世界に飛び立っています。
ここでは、新進気鋭の日本のファッションデザイナーをまとめていこうと思います。定義を2010年以降に設立されたブランドを新鋭ブランドとさせていただきます。
2018年設立ブランド
1/F(イチエフ)
(https://www.fashion-press.net/collections/gallery/44862/773051)
デザイナー:寺尾和久
ブランド名は、人間が最も心地よいと感じる1/Fゆらぎという、パワーが周波数fに反比例するゆらぎが由来となっています。また「FACTOTUM」の一部ということでも「イチエフ」となっています。
デザイナーがDJとしても活動していて、音楽に縁があることからクラブシーンなどで移り行く東京のカルチャーを洋服に反映させたデザインを提案しています。
ADANS(アダンス)
(https://www.fashion-press.net/collections/gallery/44408/765546)
デザイナー:喜覚崚介
ブランドコンセプトは「何かに踊らされず、自ら踊るための服」。
文化やテクノロジーなど、“何か”に踊らされている現代人に向けて、自分で新たな価値を創造して、着る人が自らの価値観で“踊る”ための服を提案しています。ブランド名も「DANCE」が由来しています。
AIPL(エイプル)
(https://www.fashion-press.net/collections/gallery/44716/770619)
デザイナー:非公開
ブランド名は、「Answer In Past Life(答えは過去にある)」というワードの頭文字を取ってつけられました。現代のファッションとともにヴィンテージを乗じています。
GIDDY UP(ギディーアップ)
(https://www.fashionsnap.com/collection/giddy-up/2019ss/)
デザイナー:坂部三樹郎
ブランド名の「GIDDY UP」は、馬を走らせたりスピードアップさせるときに使う英語の慣用句。ファッションの在り方を加速させた未来のモデルケースを探るために立ち上げられました。
坂部三樹郎がディレクターを務め、通常の洋服に加えて、「DMM。make」が提供する3Dプリンター技術で開発したシューズや小物などのアイテムを展開しています。
KINDAGARDEN(カインダガーデン)
(https://www.fashionsnap.com/collection/kindagarden/2019ss/)
デザイナー:松本さやか、ジェーピー・パーク
ブランド名は、「kindergarten(幼稚園)」に似ていますが、「kind of(kinda)」+「garden」の2つの単語を組み合わせた造語です。
ブランドを通して、デザインした服を多くの人々と共有し、オーナーの色で染められたガーデン(感性、文化)の中で一緒に交感し調和し楽しもうというコンセプトで作られたブランドです。
MITSURU OKAZAKI(ミツル オカザキ)
(https://www.fashion-press.net/collections/gallery/43893/756102)
デザイナー:岡﨑満
シーズンごとに、インスピレーション源やテーマを定めて、それをデザインにあくまでリアルクローズとして表現しています。
2018年秋冬ではアバンギャルドで力強いスタイルを打ち出していましたが、2019年春夏ではとても軽い印象を受けるスタイルでした。
NEGLECT ADULT PATiENTS(ネグレクトアダルトペイシェンツ)
(https://www.fashionsnap.com/collection/neglect-adult-patients/2019ss/)
デザイナー:渡辺淳之介
ブランド名は、「大人な患者は無視」と訳すことができ、「ANTi ADULT」と、デザイナー自身が大人になりきれずに大人になってしまった後悔をテーマにしています。
デザイナー自身が裏原に対してのリスペクトがあることからそのスタイルを反映させ、これから東京のストリートファッションを牽引することができるブランドだと思います。
WELLDER(ウェルダー)
(https://www.fashionsnap.com/collection/wellder/2019ss/)
デザイナー:清水則之
ブランド名は、「溶接士・溶接工」を指す「Welder」に着想しています。
ヘリテージ素材やディテールを着想源に、独自の感性と厳選したオリジナルファブリックを使用したアイテムを展開しています。
YOKE(ヨーク)
(出典:https://www.fashion-press.net/collections/gallery/43576/749762)
デザイナー:寺田典夫(Norio Terada)
「モノがヒトをつなぎ、ヒトがヒトをつなぎ、ヒトがモノをつなぐ」。
一着の洋服ができる工程に、原料→糸→生地→裁断→仕上げ、と製品になるまでに何人ものヒトが関わり、その仕事が繋がって出来上がる。
YOKE(ヨーク)では、デザインから生産までをデザイナー自身の目の届く範囲で行っています。
YUKI HASHIMOTO(ユウキ ハシモト)
(出典:https://www.fashionsnap.com/collection/yuki-hashimoto/2019ss/)
デザイナー:橋本祐樹(Yuki Hashimoto)
学士家庭修了後、KRIS VAN ASSCHEや「RAF SIMONS(ラフ シモンズ)」、「Maison Margiela(メゾン マルジェラ)」などでデザインアシスタントを経験しました。
フォーマルをベースに、再構築や再解釈を繰り返して新しいアイテムを生み出しています。非常にクリエイティビティなデザインが特徴的です。