PHIPPS(フィップス)の経歴・歴史
・ブランドの概要
PHIPPS(フィップス)は、2018年秋冬からスタートしたファッションブランドです。パリを拠点にしています。
2019年のLVMHプライズのファイナリストにノミネートされている期待の気鋭ブランドです。
・デザイナーの経歴
PHIPPS(フィップス)のデザイナーを務めるのは、Spencer Phipps(スペンサー・フィップス)。カリフォルニア州・サンフランシスコ出身。
2008年、パーソンズ大学卒業で、卒業制作には手染めのオーガニックコットンと麻の布を使用し、それ以来環境に配慮したスタイルを貫いています。
卒業制作は「designer of the year」にノミネートされました。
「MARC JACOBS(マーク ジェイコブス)」、「DRIES VAN NOTEN(ドリス ヴァン ノッテン)」でメンズウェアのデザインを経験しています。そこで環境保護とスタイルが共存するもの・ブランドがないことに失望し、それをきっかけに自身のブランドを立ち上げました。
PHIPPS(フィップス)の特徴・評判
・サステイナビリティ
真に環境保護に配慮した、サスティナブルなファッションを提案しています。
サスティナブルとは
サステナブル(Sustainable)、サステナビリティ(Sustainability)とは、「人間・社会・地球環境の持続可能な発展」を意味します。サステナブル(Sustainable)とは、本来は「維持できる」「耐えうる」「持ちこたえられる」を意味する形容詞です。ただし近年は、地球環境の持続可能性、人間社会の文明・経済システムの持続可能性の意味や概念として一般的に用いられるようになりました。
引用:https://www.daiwahouse.com/
クリエーションにおいて環境に配慮していていて、オーガニック素材を用い、自然な工程を踏む毛織物工場を使用し、化学廃棄物を避け、不要な輸送を排除しています。
生地は主にオーガニックコットン、リサイクルポリエステル、リサイクルペットボトルから作られたパディングなどが使われています。
・デザインの特徴
エシカルファッションを意識しながらも、デザイン性・機能性・快適性もとても意識されています。
クラシカルなスタイルをベースにそれを再解釈し現代的でリラックス感のあるデザインが特徴的です。未加工のテキスタイルと天然染色色素の組み合わせにより、男性らしいシルエットで、デザイン性があり、長く着ることができるアイテムを制作しています。
パターンカットの技術が高く、パターンカッターにはバレンシアガやサカイなどでも使っているものが使用されています。
・エコファッションを目指して
ファッションの消費方法そのものに対して挑み、本来大切にすべき環境配慮を行い、正しいことを行なおうとしています。それは現代のファッション業界の一番の問題点であり、それを解決しようというブランドのコンセプトはこれから大事になってくるでしょう。
2018年・19年あたりから特にファッション業界全体でその問題に焦点を当てており、ファッション関係の賞・アワードでグランプリやファイナリストに選ばれるデザイナーには環境配慮している方が選ばれる傾向がよく見られます。LVMHプライズでも数人、サスティナブルを強調したデザイナーがファイナリストに残っています。
出典
- GQ
- FASHIONSNAP.COM
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