LOEWE(ロエベ)の特徴・評判
ジョナサンによる革新
現在、ディレクターを務めているのは、ジョナサン・アンダーソンです。
この人が入ってから、それまでバッグなどのアクセサリーがメインでしたが、アパレルラインの人気もとても高まりました。
古い歴史を持つレザーブランドであるロエベに、ジョナサンの得意とする透明感と軽さを加えることで良い方向にブランドは刷新しました。
ジョナサンは、日常や文化など様々な分野から着想を得て、それをデザインに生かしています。ひとつのことに注目してデザインするというよりは、様々なインスピレーションが組み合わせてデザインされています。
目の付け所が面白く、ポップなデザインのものもありますが、ラグジュアリーな雰囲気を軽く崩すのがうまいと思います。
1846年のブランド創業時のデザインは当時では非常にモダンなもので、「ニューメンズ」というカテゴリーを生み出しました。ジョナサンはロエベを原点に戻し、そこに現代の要素をプラスすることを意識しています。
デザインの特徴
モダンで、今っぽい雰囲気を感じられながら、トレンドに左右されにくい長く着ることのできるタイムレスなデザインとなっています。
シーズンテーマは特に設けられておらず、長く着ることができる文化的なものを提案しています。
ジョナサン自身のブランドである「J.W.Anderson(J.W.アンダーソン)」ではアバンギャルドなデザインも多く見られますが、ロエベでは良い具合に抑えられていて、着る人を選ばないにもかかわらずユニークで個性的なアイテムを展開しています。
他の人と被りにくいくらいにデザイン性が高く、それでいて高品質なのがうれしいポイントだと思います。
日本との関係
コレクション
日本の市場を大切にしていられると思います。
特に2016年では、来日した際に東京で見たハイテク技術やカルチャーなどからインスピレーションを得たメンズコレクションを発表しました。
クラフト プライズ
ロエベ財団により発表されている賞です。2016年・2018年・2019年に開催されています。
伝統と現代のコンセプトと芸術的なユニークなコンセプトを組み合わせた作品をターゲットとしています。
ジョナサンはロエベにとって「クラフト」というものをとても大切にしています。
毎年ファイナリストには多くの日本人がノミネートされています。
カサ ロエベ 表参道
2014年にジョナサンによるコンセプトのもと店内デザインを一新してリニューアルオープンされました。
21世紀にロエベがモダンなアイデンティティをかくりつすることに貢献した建築家のハビエル・カルバハルにインスパイアされたデザインを採用。
地上2階・地下1階で、確か一階はバッグなど・二階はレディース・地下一階はメンズでした。
ボウルズ プロジェクト
カサ ロエベ 表参道の一周年を記念して制作されたもの。
レザーを見ずに浸して堅くして、形をまるで陶器のように成形したボウルを発表されました。
フィッシャーマンデニム
現在のロエベのアパレルラインではシグネチャーアイテムと言っても過言ではないアイデムフィッシャーマンデニムパンツです。
アイテムの特徴としては、長く取られた裾の折り返しです。裾上げとはまた違うと分かるくらい長く取られています。
そのラグジュアリーにもストリートにも合わせられるデザインが人気の要因となっています。
限定コレクション・ライン
Eye/LOEWE/Nature(アイ/ロエベ/ネイチャー)
2019年1月に、メンズの新しいアウトドア・ライフスタイルライン「Eye/LOEWE/Nature(アイ/ロエベ/ネイチャー)」を発表しました。
壮大なアウトドアの自然と風景にインスピレーションを得た、実用性と革新性、スタイルが共存することをコンセプトとしたラインとなっています。
イギリス人ネイチャーライターであるロバート・マクファーレンの歩くことに焦点を当てた代表作「The Old Ways」で述べた「都市部に住んでいる人であれば、息抜きしたくなることが時折あるはず」という言葉をデザインのヒントにしています。
パウラズ イビザ
2017年からスタートした、スペイン・イビザ島にあったブティック「パウラズ イビザ」とのコラボレーション。
植物や動物をモチーフにしたテキスタイルを使ったウェアを取り扱っていたブティックで、そこからインスピレーションを受けたアイテムを展開しています。
直営店とは別に、専用トレーラーで各都市を巡り、販売も行っています。
ウィリアム・モリス
2017年に発表されたウィリアム・モリス コレクション。
イギリス人テキスタイルデザイナーであるウィリアム・モリスの作品からインスピレーションを得たコレクションでした。
ウィリアム・モリスの作品は自然から着想を得ていて、そのようなデザインをベースにアクセントを加えたりして、革新的ながら基の作品を崩しすぎないコレクションを提案しました。
次はバッグについて
コメント
[…] 2013年から「LOEWE(ロエベ)」のクリエイティブディレクターに就任しました。 […]