【スリムから生まれる色気】SAINT LAURENT(サン ローラン)とは/ブランドの特徴

SAINT LAURENT(サン ローラン)の経歴・歴史

SAINT LAURENT(サン ローラン)とは、1962年に設立されたファッションブランドです。


(出典:https://www.fashion-headline.com/article/3608)

創設者イブ・サンローラン(Yves Saint Laurent)は1936年、フランス領アルジェリア生まれ。

17歳でパリに移住し、パリのシャンブル・ド・ラ・オート・クチュールファッションデザイン学校に入学しました。

デザインコンクールのドレス部門において最優秀賞を受賞しました。

審査員の1人であった「VOGUE」ディレクターのミッシェル・デブリュノフがイヴの作品がクリスチャン・ディオール(Christian Dior)と同じA-ラインを描くことを発見。

そこでイヴ・サンローランとディオールを引き合わせます。

ディオールはイブの才能に感銘を受け、イヴの育成を始めます。

1954年にディオールに入社しましたが、3年後にクリスチャン・ディオールが急逝。そこで1958年、21歳という若さでディオールの主任デザイナーに就任しました。


(出典:http://high-brands.com/highbrand-brand.php?id=8&stid=53)

普通のデザイナーならば重圧に押しつぶされてしまうような状況の中で、1958年の初コレクションで、台形が特徴的な「トラペーズライン」のデザインを発表しました。

秋のパリ・コレクションにはこのラインを全面に押し出したルックを揃えました。どれも好評で人気は不動のものとなりました。

活躍の一方で、フランスが参戦していたアルジェリア独立戦争の影響で、自身もフランス軍に徴収されディオールを離れることに。

実はこの徴兵の裏には、ディオールのオーナーであったマルセル・ブサックが動いていたことがわかっています。イブは軍隊内のいじめなどもあり、精神を病みました。

徐々に回復し、ディオールを去ることになりました。1961年、当時の恋人であったピエール・ベルジェ、マック・ロビンソンと組んだ「YVES SAINT LAURENT」を設立。

1985年、フランスの最高勲章レジオン・ドヌール勲章シュヴァリエ授与。1993年にはデ・ドール賞を授与。イヴ・サンローランは「モードの帝王」と呼ばれるほどのデザイナーとなりました。

1997年、メンズラインのアーティスティック・ディレクターにエディ・スリマン(Hedi Slimane)が就任。1998年、ジーンズラインを発表し、スリマンが担当しました。2002年のコレクションを最後にイブ・サンローランがデザイナーを引退。


(出典:https://www.fashion-press.net/collections/gallery/3198/45258)

2012年、エディ・スリマンがイヴ・サンローランのクリエイティブ・ディレクターに就任。

ファッション部門のブランド名を「サンローラン」に改名し、YSLのロゴを撤廃。広告キャンペーンの見直しを次々に敢行し、ブランド全体の改革を成し遂げました。


(出典:https://www.fashion-press.net/news/29381)

2015年よりクリエイティブ・ディレクターにアンソニー・ヴァカレロ(Anthony Vaccarello)が就任。

SAINT LAURENT(サン ローラン)のデザイナー

Hedi Slimane(エディ・スリマン)

パリ政治学院を卒業後、ルーブル学院で美術史を学びました。服飾に関しては独学で学び、いくつかのブランドでデザインに携わりました。

そして1997年にイヴサンローランのプレタポルテのメンズライン「リヴ・ゴーシュ・オム」のディレクターに就任。

3年間担当し、その後、新しく始まった「Dior(ディオール)」のメンズラインのディレクターに就任しました。タイトなスタイルを提案し人気を博しました。


(出典:VOGUE JAPAN)
2007年秋冬を最後にモードの舞台から去りました。そして2012年にイヴサンローランのクリエイティブディレクターとして戻ってきました。

ブランド刷新に貢献し、ブランドの価値を高めました。2016年にサンローランから去りました。

Anthony Vaccarello(アンソニー・ヴァカレロ)


(出典:https://fashionweekdaily.com/yves-saint-laurent-officially-names-anthony-vaccarello-creative-director/)

2015年からサンローランのクリエイティブディレクターに就任したデザイナーです。

1982年にベルギー・ブリュッセルでイタリア人の両親のもとに生まれました。

2006年にベルギーの国立ラ・カンブル視覚芸術高等専門学校を卒業し、イエール国際モード&写真フェスティバルの大賞を受賞しました。

その後、カール・ラガーフェルドの指導の下で、FENDIのファー部門で経験を積みました。

2008年に自身の名前を冠したブランドAnthony Vaccarelloをスタートしました。

SAINT LAURENT(サン ローラン)の特徴・評判

アパレル


(出典:FASHION PRESS)

伝統あるフレンチスタイルと時代を先取る現代っぽさを組み合わせています。

トレンドに左右されず、サンローランのコンセプトを大切にしています。ラグジュアリーさはもちろん、シックでセクシーなスタイルを提案しています。


(出典:https://www.fashion-press.net/collections/gallery/40318/691821)

サンローランのスタイルをスリムなシルエットで実現しています。

スリムなシルエットへのこだわりは強く、どのブランドでもビッグシルエットを取り入れている昨今のファッション業界であっても、スタイルを変えることなくゴージャスなスリムシルエットを提案しています。


(出典:FASHION PRESS)
サンローランで特に人気アイテムといえば、ライダースジャケットとスキニーパンツです。

ライダースジャケット


(出典:FASHION PRESS)
価格帯は、シンプルなもので50~60万円です。無駄を極力削られていて、シンプルで流行り廃りのないデザインが特徴的です。スリムなシルエットでライダースとして最高の形をしています。

スキニーデニム


(出典:SAINT LAURENT公式サイト)

エディ・スリマンの発明品と言ってもいいアイテム。細さ、カラー、素材、ダメージの有無などバリエーション豊富に展開されています。

もっともサンローランの特徴が表れたものだと思います。美しい細身のシルエットが最高です。

小物

サンローランのメンズの財布やバッグ小物はシンプルでシックなものが多いので大人の男性にとてもウケています。

財布


(出典:SAINT LAURENT公式サイト)
長財布は7万~10万円、折りたたみは5万~7万円です。カラーは黒が多く、シックで非常にシンプルなものが多いです。

コラボレーション

Saint Laurent(サン・ローラン)がgoogle(グーグル)が展開するプロジェクト「ジャカード」とのコラボレーションを2019年に発表されました。

ジャカードとは、伝導性繊維と“ジャカードタグ”と呼ばれるコンピューターをテキスタイルの中に埋め込むことで、衣服やバッグ、靴などをプラットフォーム化するプロジェクトのことです。

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