LOUIS VUITTONの基本情報
・ブランドの概要
1854年に、世界最初の旅行鞄のアトリエとして設立されたフランスのファッションブランドです。
現在は、LVMH(モエ・ヘネシー・モギビッシュ・ルイヴィトン)グループの中核ブランドとされています。
現在は、メンズラインはヴァージル・アブロー、ウィメンズはニコラ・ジェスキエールがディレクションを務めています。
この記事では、メンズライン・ヴァージルのヴィトンについて書いていこうと思います。
ブランドの歴史・過去のデザイナー・ヴァージル、についてです。
・ブランドの歴史
-ブランド創設期
創業者のLouis Vuitton(ルイ・ヴィトン)は1821年、フランスとスイスの国境付近にあるジュラ山脈アンシェイ村出身。
そのため「畳んでかばんにつめる」という荷造り職人がおり、ルイ・ヴィトンは一流の荷造り職人の見習いとなりました。
そして実力をつけ、フランス随一の職人となりました。1854年、自身のブランド設立しました。
ルイヴィトンは、まず「Gris Trianon(グリ・トリアノン・キャンパス)というトランク工場としてスタートしました。
-ルイ・ヴィトン死後
1892年、ルイ・ヴィトンは亡くなり、その後息子のジョルジュが会社の全権力を握りました。
ジョルジュはルイ・ヴィトン社を世界的な企業へと押し上げました。
それからブランドの拡大化を進めていきました。
-LVMHグループへ
1987年、大手シャンパンメーカー「モエ・ヘネシー」が合併して「LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)」を設立しました。
1997年にはクリエイティヴ・ディレクターにMarc Jacobs(マーク・ジェイコブス)を迎え、初のアパレルラインをスタートさせました。
2011年にKim Jones(キム・ジョーンズ)がメンズラインのクリエイティヴ・ディレクターに就任しました。
キム・ジョーンズの後任としてヴァージル・アブローがメンズ・アーティスティック・ディレクターに就任しました。
・過去のデザイナー
-Marc Jacobs(マーク・ジェイコブス)
マーク・ジェイコブスは1963年アメリカ・ニューヨーク州出身。パーソンズ美術大学卒業。
1986年に自身の名前を冠したブランド「MARC JACOBS(マーク・ジェイコブス)」をスタートさせました。1987年に「CFDA新人デザイナー賞」を受賞しました。
1997年にプレタポルテへの参入を計画していたルイヴィトンのアーティスティックディレクターに就任しました。
1998年からレディースライン、2000年からメンズラインをスタートさせました。
-Kim Jones(キム・ジョーンズ)
キム・ジョーンズは、1973年、イギリス・バース出身。
1998年にカンバーウェル大学でグラフィックデザインを学び、その後、セントマーチンズの大学院に進学しました。そして2004年春夏にロンドンコレクションにデビューしました。
2008年に「dunhill(ダンヒル)」のクリエイティブディレクターに就任し、自身のブランドは一時休止しました。
キム・ジョーンズは、2011年にルイヴィトンのメンズラインのクリエイティヴ・ディレクターに就任しました。2018年まで勤め、2018年秋冬コレクションを最後に退任しました。
2018年3月に、「Dior(ディオール)」のアーティスティックディレクターに就任しました。
・有名人の着用
-ジジ・ハディッド
-セレーナ・ゴメス
-エマ・ストーン
ヴァージルの手掛けるLOUIS VUITTON
・VIRGIL ABLOH(ヴァージル・アブロー)
2019年春夏からルイヴィトンのディレクターに就任したのは、VIRGIL ABLOH(ヴァージル・アブロー)です。
2018年にキム・ジョーンズに代わって、ルイヴィトンのアーティスティックディレクターに就任しました。
ヴァージルは、「Off-white c/o Virgil Aboloh(オフ ホワイト)」のデザイナーとして活躍している方です。

現在ではすっかり当たり前となったラグジュアリーストリートのトレンドを作ったデザイナーの1人です。
・ヴァージルによる革新
オフホワイトを手掛けているヴァージルとルイヴィトンという融合は衝撃的でした。
しかし、前任者のキム・ジョーンズが都会的で高級感のあるスタイルを築いていたおかげで、ヴァージルのデザイン受け入れられるための下地は十分できていました。
過去2シーズンを振り返ってみましょう。
-2019年春夏・19ss
「オズの魔法使い」から着想を得たコレクションを発表しました。
ルイヴィトンのもつラグジュアリーなスタイルをヴァージルらしいストリートチックに解釈したコレクションでした。
序盤はオールホワイトで構成され、ショーが進むごとに様々なカラーを使用していました。
ヴァージルはルイヴィトンのコレクションでは「多様性」という言葉を1つのキーワードにしようとしているのだと思いました。
-2019年秋冬・19aw
マイケル・ジャクソンからインスピレーションを得たコレクションを発表しました。
マイケルの輝きに着目するとともに、マイケルがスポットラインとを浴びることによって浮彫になる人々の「多様性」に焦点を当てられました。
しかし3月14日にマイケル・ジャクソンをモチーフにしたアイテムの販売中止を発表しました。
マイケル・ジャクソンの幼児性的虐待疑惑について、被害者男性が告発するHBOドキュメンタリー「Leaving Neverland」を踏まえ、マイケルに直接関係のあるアイテムの販売中止が決定しました。
-2シーズンの評価・評判
まずファーストコレクションに関して。コレクション発表当初は正直そこまで評価は高くなかったみたいです。
ブランド初めての黒人デザイナーとして重圧を感じながらもルイヴィトンのディレクターとしてコレクションを作り上げた点は評価されていますが、肝心のコレクション自体の高評価は少なかったです。
ヴァージルらしさ・革新性がなかったことが評価につながらなかった点だと思います。
また、デザイナーのキコ・コスタディノフは、自身のインスタグラムでヴァージルのファーストコレクションのテーラーリングについて苦言を呈していました。
2019年秋冬のコレクションは、僕はとてもお気に入りです。着想源にマイケル・ジャクソンを選んだ時点で気持ちは持っていかれてしまいました。
しかし一番いいなと思ったのは、様々なテーラードジャケット。これでもかというくらいにテーラードジャケットのシルエット・デザイン・カッティングの種類をみることができました。
・新ライン ステープルズ エディション
2019年にヴァージルによる新しいメンズライン「Staples Edition by Louis Vuitton(ステープルズ エディション バイ ルイ・ヴィトン)」を発表しました。
「staples(定番)」からインスピレーションを得て、ベーシックスタイルにこだわられたラインとなっています。
ベーシックで最高級というものを提案することが目指されています。
出典
- FASHION PRESS
- https://grind-mag.com/
- https://www.gq.com/
- https://www.independent.co.uk/
- https://www.famousbirthdays.com/
- http://docodoor.net/
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