CELINE(セリーヌ)の経歴・歴史
1945年に皮革の子供靴専門店として創業されたフランス・パリファッションブランド。
(https://www.pinterest.jp/pin/393713192397670170)
創業者はセリーヌ・ヴィピアナ(Celine Vipiana)。セリーヌが夫とともに子供靴専門店を創業。パリの靴職人の技術を活かし、上流階級を中心に支持を集めました。
顧客の増加とともに1959年に女性用の靴、1965年に香水とスカーフの展開をスタートしました。
1966年にはハンドバッグをはじめ、馬車の柄とバックルのバッグ「サルキー」や馬具金具をモチーフとしたモカシンが人気となり、ブランドが急成長しました。
1967年からプレタポルテをスタートし、フレンチカジュアルの定番として定着しました。
1987年、勢いを失っていき、現在の「LVMHグループ」に買収され、改革されて勢いを徐々に戻していきました。
1988年秋冬からマイケル・コースをチーフデザイナーに迎え、機能性を重視したスポーティーなスタイルを提案しました。
2005年春夏からロベルト・メニケッティがアーティスティックディレクターに就任。2006年春夏からイヴァナ・オマジックがアートディレクターに就任しました。
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2008年、フィビー・ファイロがクリエイティブディレクターに就任。
2017年に退任し、2018年からエディ・スリマンがクリエイティブディレクターに就任し、ブランド表記の変更、メンズラインの始動を決行しました。エディ・スリマンについては下の記事からご覧ください。
CELINE(セリーヌ)の特徴・評判
これまでのフィービーのデザインの特徴は今回は置いておいて、エディのデザインについて記述します。
2019年春夏
2019年春夏から「SAINT LAURENT」や「Dior」を手がけたことでも有名なエディ・スリマンがクリエイティブディレクターに就任し、今までのセリーヌとは全く異なるものを発表しました。
(https://www.fashion-press.net/collections/gallery/43450/746726)
まず、メンズ、ウィメンズ合同のショーで、96ルックを発表したがすべてがユニセックスとなっています。テーマは「Paris La Nuit(夜のパリ)」。学生時代に通ったパリのクラブがインスピレーション源。
エディ・スリマンはどこであっても自分の好きなスタイルを重視しています。
スリムなシルエットやロックでエッジの効いた、スーツ、ジャケット、セットアップなど、現在のトレンドであるスポーツミックスなどを気にしない、非常にキレイなスタイルを提案しました。
(https://www.fashion-press.net/collections/gallery/43450/746752)
今回も予想通りの賛否両論。今まで手掛けた3つのブランド全てでデビューコレクションは賛否両論のあるものを発表したことから、こうなることはもはや定番です。
僕個人的には、無駄を完璧にそぎ落としたデザインで、やはりモードの世界には彼が必要だなと感じました。
(https://www.fashion-press.net/collections/gallery/43450/746770)
否定派の意見としてサンローラン時代のコレクションと変わらない、時代に合っていないなどという意見がありますが、正直キチンと見比べることができていないと感じます。
これまでのフィービー・ファイロが手掛けたデザインが好きだった方からすれば気にいらないかもしれません。この意見に関しては納得できますし、しょうがないことです。まあ、けれど次のコレクションを楽しみにしていきましょう。
2019-20年秋冬
(出典:https://www.fashion-press.net/collections/gallery/46276/798278)
2019-20年秋冬もまた、エディのスタイルを感じられるシーズンでした。
しかし今回、今までとは少し異なる点があり、スキニーパンツが少しゆとりを感じられる仕様になっていました。