映画『ジュディ 虹の彼方に』/他人に愛されることの難しさ

2020年3月6日公開映画『ジュディ 虹の彼方に』を京都のTOHOシネマズ二条にて行われた試写会にて視聴させていただきました。コロナの影響で中止されることを危惧していましたが幸いにも予定通り上映されました。劇場ではアルコール消毒とマスク着用が義務化されていました。今気づいたのですが、普段ブログをやっているくせで丁寧語を使ってしまっていますね。noteはカッコつけて「~だ」とか「~した」という言葉遣いを用いようとしていたのですが。。まあ今回は丁寧語でいきます。

『ジュディ 虹の彼方に』感想

あらすじ

まず、『ジュディ 虹の彼方に』のあらすじですが、わざわざ僕が説明するまでもないので「映画.com」さんから引用させてもらいます。

「オズの魔法使」で知られるハリウッド黄金期のミュージカル女優ジュディ・ガーランドが、47歳の若さで急逝する半年前の1968年冬に行ったロンドン公演の日々を鮮烈に描いた伝記ドラマ。「ブリジット・ジョーンズの日記」シリーズのレニー・ゼルウィガーが、ジュディの奔放で愛すべき女性像と、その圧倒的なカリスマ性で人々を惹きつける姿を見事に演じきり、第92回アカデミー賞をはじめ、ゴールデングローブ賞など数多くの映画賞で主演女優賞を受賞した。1968年。かつてミュージカル映画の大スターとしてハリウッドに君臨したジュディは、度重なる遅刻や無断欠勤によって映画出演のオファーが途絶え、巡業ショーで生計を立てる日々を送っていた。住む家もなく借金も膨らむばかりの彼女は、幼い娘や息子との幸せな生活のため、起死回生をかけてロンドン公演へと旅立つ。

ハリウッドの大物女優ジュディのキャリア終盤を取り上げた作品です。『ボヘミアンラプソディー』のQUEENや『ロケットマン』のエルトン・ジョンはもともと知っている人物でしたが、ジュディ・ガーランドは知らなかったです。まあ知らなくても最低限説明してくれたのでストーリー理解に影響はありませんでした。ですが、予備知識あった方が楽しめたかなと思います。どんでん返しがあるような映画でもないのでジュディ・ガーランドについて調べてから観たかったと思いました。特にジュディが歌う曲は知っておきたかった。ラストで歌われる『Over The Rainbow』以外は正直知らなかった。知っていた方が感動が強かったかも。

他人から愛されることも難しさ

この映画から感じたことは、「他人から愛されることも難しさ」です。

ジュディは作中で「本当の自分」を愛されることを常に望んでいました。自分の娘と息子、再婚した5人目の夫ミッキー・ディーンズ、観客にその欲求をぶつけていました。けれど求めている見返りがなかった。子どもたちはジュディのことを愛してはいるものの一緒に生活することが難しかった。再婚相手のミッキーはジュディを愛しているわけではなく、「ジュディ」という商品を愛しているだけだった。観客も本当のジュディなんて知ろうともしていない。舞台の上のジュディしか愛していない。

いわゆる「無条件の愛」は他人から受けることは難しいことを改めて感じました。無条件の愛とは、その人が何をしても、どうなっても変わることのない愛情です。無条件の愛は両親からしか受けられないと思う。僕も両親から「無条件の愛」を受けていると感じている。自分がどうなっても受け入れてくれる人がいると思っている。だからこそ、生きてられる。なので「親」が一番やらなければならないことは面倒を見たり、良い成長環境を与えることよりもまず「愛してあげる」ことだと思う。ジュディは母親に愛されていなかった。母親はジュディを商品として扱い、ジュディが休みを求めても与えなった。そういった子どもの頃の仕打ちが、彼女の「無条件の愛」への欲求を強くしているのだと思った。ジュディは子供たちを大切にしていた。何度も再婚を繰り返した。何度も舞台にあがり続けた。

そのようなジュディの苦悩が僕には目をそらしたくなるほど切ないものだった。上辺だけでも愛してもらおうと舞台にあがり、歌っていた。その姿がとても哀しく見えた。なので、歌唱シーンが非常に明るく華やかなはずなのに辛さを感じてしまいました。

観客の無情さ

もう1つ感じたことは、「観客の無情さ」です。ジュディはプレッシャーや私生活のストレスから酒に逃げることが多く、それが原因で何度か舞台でミスしてしまいます。観客と喧嘩したりしてしまいます。これがもし現実でジュディのショーを観に行って、そんなひどい有様なら文句を言ってしまいたくなりますよね。けれど映画を観ている方からすれば「ジュディは苦悩してるんよ、許してやって」と思います。

誰でも苦悩しています。努力しています。けれど他人からすればそんな内面のもがきは見えません。ミスをすれば批判されてしまいます。文句を言われてしまいます。芸能人の方もミス1つで過剰に批判されてしまいます。不倫やドラッグ、不適切発言。もちろん悪いことかもしれませんが、その前後で本人に起こった出来事は本人しか知りません。どういう気持ちでそうしたか。そのあたりを想像できない人間がSNSで批判をするのだろうと思いました。

「相手のことを考える」。小学生のころから言われていますが、難しいことだと思います。相手の心の中なんて見えないし、言動しか見えないから。対処法として、僕は「もし自分が同じ状況なら」と考えるようにしています。不倫でも「もし自分が結婚していながら、別の女性に言い寄られたら」と考えると、断るのはかなり難しいと思ってしまいます。だから僕は不倫を叩かない。

友達が遅刻しても怒らない。何か事情があるのだろう。今日は僕は時間通りにこれたけど、次は遅れるかもしれない。「相手のことを考える」。実践できているかな。

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